「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない。」
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(ルカによる福音書12章4節) |
主イエスは、偽善はすべて暴かれると厳しく語られる。偽善が暴かれ、隠れていることが全て明らかにされるとしたら、わたしたちは胸を張って表を歩くことが出来るであろうか。わたしたちの心の中がすべて明らかにされるとしたら、わたしたちの心の中の罪が明らかにされるとしたら、そのようなお方こそ恐れなくてはならない。
主イエスは真に恐るべきお方を指し示しながら、「恐れるな」と教えられる。
「友人であるあなたがたに言っておく。体を殺しても、その後、それ以上何もできない者どもを恐れてはならない。」(ルカによる福音書12章4節)
弟子たちはやがて迫害の中で伝道をしていかなくてはならない。キリスト教の歴史は、最初の250年間は迫害の歴史だ。この世界は、わたしたちの命を脅かす力が満ちている、その中で「恐れるな」と主イエスは弟子たちに教えられる。
病気や突然襲う事故、人間関係などで命が脅かされ、恐れおののき、怯えながら命を削って生きなければならないという事がある。
しかし、主イエスは本当に恐るべきお方をお示しになりながら、恐れるなと教えられている。
「殺した後で、地獄に投げ込む権威を持っている方だ。そうだ。言っておくが、この方を恐れなさい。」(5節)と主イエスは教えられる。
この真に恐るべきお方は、わたしたちの罪を明らかにし、その罪を厳しく裁くお方だ。永遠の滅びの世界に落とすお方だ。
この本当に恐るべきお方は主イエスの父なる神だ。
この神と一つであるお方、子なる神である主イエスが「友人であるあなた方に」と語りかけてくださる。
「友よ、あなたのことは知り尽くしている。だから恐れるな」との励ましの言葉が響く。
生き物の中で一番価値が低い「五羽の雀を神はお忘れにならない。」(6節)
「それどころか、あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」(7節)
「神は私たちを知り尽くされている」のだ。心の中も、弱さ、脆さ、心の中の罪も知り尽くされている。
その上で「友よ」と呼びかけてくださる。
主イエスは十字架によってわたしたちの罪をゆるし、友として、仲間として神の国に、永遠の命の世界に導き入れてくださるのだ。
「だから恐れるな」との励ましの言葉が響きわたる。
神が友と呼んで、わたしたちの味方として、わたしたちの人生を共に歩んでくださるなら、この世界に恐るべきものは何一つ存在しない。
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