どうしても、イエスが思いどおりに誘いに乗ってこないのでついに悪魔は本性を現しました。イエスを高い山に連れて行くと、目の前に広がるりっぱな国々を見せながら、こう言いました。
「ひれ伏して、私を拝みなさい。私を拝むなら、この世界の富を全てあなたにあげましょう」
イエスさまはただちに悪魔をしかりつけました。
「さがれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えなさい』と聖書に書いてあるではないか。」
人々を神さまから離れさせ、自分の思い通りに操ろうと企んでいる悪魔にとって、神さまの元に人々を立ち帰らせようとするイエスの働きは、どうしても妨害しなくてはならないことでした。しかし、イエスは断固とした態度を崩さず、神さまへの信頼を持って悪魔の誘惑を全て退けたのです。
とても勝ち目が無いと悟った悪魔は、すごすごと離れて行きました。
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