ヨハネによる福音書 10:7-18
イエスはまた言われた。「はっきり言っておく。わたしは羊の門である。
わたしより前に来た者は皆、盗人であり、強盗である。しかし、羊は彼らの言うことを聞かなかった。
わたしは門である。わたしを通って入る者は救われる。その人は、門を出入りして牧草を見つける。
盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしが来たのは、
羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。わたしは良い羊飼いである。
良い羊飼いは羊のために命を捨てる。羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、
狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。――狼は羊を奪い、また追い散らす。――
彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。わたしは良い羊飼いである。
わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。
それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。
わたしは羊のために命を捨てる。わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。
その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。
こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。わたしは命を、再び受けるために、捨てる。
それゆえ、父はわたしを愛してくださる。だれもわたしから命を奪い取ることはできない。
わたしは自分でそれを捨てる。わたしは命を捨てることもでき、それを再び受けることもできる。
これは、わたしが父から受けた掟である。」
「日本聖書協会発行:新共同訳聖書」より
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