April


 

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しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。       
 (マタイによる福音書5章39節)

イエスの口から流れでるお話の数々に、人々はうっとりと耳を傾け聞き入っておりました。イエスは話をお続けになりました。 
 「あなたがたは地の塩です。神さまの愛と正義で味をつけ、この世界を腐敗から守る務めを果たしなさい。塩が塩気をなくしたら何の役にたつでしょう。あなたがたは世の光です。あなたがたの光を人々の間で輝かせなさい。世の人々はあなたがたの善い行いを見て、天におられる神さまのことを思い出し。あがめるようになるのです。」
 「わたしは律法を完成させるために来たのです。昔の人々は「人を殺してはいけない」と言っておりましたが、私はこう宣べ伝えます。兄弟に腹を立てる者は裁かれます。兄弟に向かって「バカもの」と言う人は、地獄の業火に投げ込まれてしまいます。」
 「悪い者に刃向っててはいけません。あなたの右のほおを打つ人に対しては、左のほおも差し出しなさい。下着を取ろうとする人には、上着も与えなさい。」
 「自分の敵を愛し、迫害する人のために祈りなさい。それでこそ天におられる父なる神さまの子となることが出来るのです。自分を愛してくれる人を愛したからといって、何の報いが受けられるでしょう。あなたがたは天の父が完全であるように、完全であるように努めなさい。」
 「人から褒められるために人前で善い行いをしても意味がありません。善いことをするとき、右の手がしていることを左の手に悟られないようにしなさい。そうすれば、隠れたところから見ておられる神さまが、あなたに報いて下さいます。」
 イエスの語る言葉一つ一つが、聞いている群集全員に行きわたり、人々の心を癒し励まして下さいました。 
 それから、イエスは「こう祈るのですよ」と祈りのお手本を示されました。そのお祈りが今でも教会で皆で祈る「主の祈り」なのです。

「主の祈り」
「天にまします我らの父よ、
 願わくは、御名をあがめさせたまえ。
 御国を来たらせたまえ。
 御心の天になるごとく、地にもなさせたまえ。
 われらの日用の糧を、今日も与えたまえ。
 われらに罪を犯す者をわれらが赦すごとく、われらの罪をも赦したまえ。
 われらを試みに会わせず、悪より救い出したまえ。
 国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり」。
主イエスは、よく祈られました。朝早く、また夜を徹して。そして、決まった時間に決まった場所で祈るという祈りの習慣も持っておられたようです。イエスのお話を聞きに集まった人々は皆この祈りを覚え、いつも口ずさんで祈ったことでしょう。

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