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2025.12 須賀 工 (すか たくみ)
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「私の心は喜び、魂は躍ります。からだは安心して憩います。」
(詩編16篇9節)
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「心」「魂」「体」は、人間の存在そのものを指しています。つまり、この詩人は、神様がともにあることを深く感じながら(詩編16篇7節~8節)、存在全体で喜びや平安を経験しているということになります。
私たちは、今、アドベント(待降節)の日々を過ごしています。幼稚園では、子どもたちがページェント礼拝を、ほぼ毎日ささげています。ばら組のページェント礼拝の終盤には、「ハレルヤコーラス」を歌います。当日は、保護者の方々もともに歌うのですが、事前に歌の練習をすることになっています。園長と田口神学生が子どもたちのパートを歌い、保護者は追いかけるパートを歌います。園長と田口神学生は、緊張と不安からでしょうか、オルガンの音をうまく聞き取れず、オルガンよりも速いテンポで、なおかつ大声で歌ってしまい、大変、恥ずかしい思いをしてしまいました。
そんな話はさておき「ハレルヤコーラス」は、「ハレルヤ」と「アーメン」という言葉だけで構成された賛美歌です。きれいな音色の賛美歌であり、御子イエス・キリストのご降誕を心から喜び、うれしい気持ちにさせてくれる賛美歌であると思っています。
皆様ご存じであるかと思いますが、クリスマスの御言葉の中には、沢山の登場人物が出て参ります。そして、その一人ひとりが、四方からイエス様のもとへと導かれ、喜び溢れて帰っていく様子が印象的です。特に、東方の占星術師が、主イエスと出会った際、彼らは「喜びを喜んだ」(直訳)と言われていますから、もう形容しがたい喜びが、そこで生まれた、ということになるのです。
現代は、喜びの時代であると言えるでしょうか。感染症の恐怖、災害の恐怖、戦争の恐怖、将来への恐怖、病や死への恐怖が蔓延している時代となっていないでしょうか。正に、恐怖の闇に支配された時代であります。しかし、そのような時代の中にあっても、クリスマスは、毎年来るのです。私達の罪を背負い、永遠の命を成就された御方は、今日も、あなたの内でお生まれになってくださるのです。その深い恵みを心から味わい、真の喜びを頂けるように、祈りをもって、備えをしたいと思います。「雨が降ってもハレルヤ!」「晴れていてもアーメン」と声高らかに讃美しつつ、クリスマス、そして、主の再臨を待ち望みましょう。
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