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豊川 昭夫 |
地区や教区の奉仕をしていて沢山の教会の月報を見てきましたが、越谷教会の月報「みつばさ」は、企画・内容・レイアウト・読みやすさ、どれをとっても良く出来ていると思います。しかし、一朝一夕に現在のみつばさが出来たのではありません。
手元に今、三冊のみつばさが有ります。一冊は、第1号です。発行は今から40前の1983年6月です。5人の方の証の文章が載っていますが、全員今は天国にいます。まぁ、それだけ長い年月が経ったのでしょう。証の他に石橋牧師の巻頭言、役員会報告等、今のみつばさの原型はこの時点でしっかり作られています。そして何より石橋牧師の文書伝道の夢としてタイプ印刷で、写真の多い月報です。編集者は渡辺総一兄と須賀実兄でした。
二冊目は、1992年9月に発行された第111号です。みつばさは、原稿をシャローム印刷さんに持って行き作成印刷という手順を踏んでいました。しかし、この号から教会内で全て原版を作成したのです。みつばさ編集印刷実行委員会の発足でもありました。委員会はワープロとパソコンを駆使しながら悪戦苦闘もしたでしょうが、素晴らしい出来栄えです。また印刷だけ若松屋印刷さんに頼んだので大幅な経費節減にもなりました。
三冊目は、2015年6月に発行された第362号です。この号から、作成編集のみならず印刷まで全て教会内で行ったのです。完全なデジタル化です。また念願のカラー印刷の月報の誕生でもありました。みつばさの原稿は、全てがパソコンで作成されていますので、そのデータをそのままホームページにも掲載出来ています。
現在のみつばさ委員は、ワードのあらゆる技術を使って編集しています。そのスキルはプロ並みといって良い程です。石橋牧師と共に歩んだみつばさは、今月の第447号で一つの区切りにすると聞きました。一度の休みもなく発行出来たのは、信仰熱き編集者と執筆者がいたからです。特にみつば委員の原稿依頼は、大変な作業でした。毎月、作成・校正・印刷・配布と地道な作業を確実にこなしてきた事に頭が下がります。有難うございました。この40年の歴史の中に神様の溢れる恵みが、ここにも、あそこにもと見て取れます。ただただ感謝です。
来月から「みつばさロス」にならない為に最後は、私らしく元気よく掛言葉をひとつ。「みつばさの原稿」と掛けて「スポーツの汗」と解く。「どちらもかいて(書いて・かいて)スッキリ」。(座布団二枚!)
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(とよかわ あきお)
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佐藤 祐子
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2022年4月、新年度の仕事始めの日に私たち幼稚園の職員は石橋先生から、重大な話を聞かされました。「今年度限りで石橋先生、棚橋先生、清水先生、深井先生が越谷幼稚園を辞任する。石橋先生は、幼稚園園長と越谷教会牧師は辞任するが、牧師は退職しない」。その後春風がどうのという話が続きましたが、衝動が大きすぎて頭に入ってきませんでした。「今年度いっぱいって何?どういう事?初めて聞いたし。これからどうなる?」と不安と驚きを整理できずに右往左往してしまいました。それでも日々の保育は始まるし、ある所では着々と準備が進み、ある所ではいつも通りの生活を進めながら、いよいよ3月が近づいてきてしまいました。
石橋先生と初めてお会いしたのは1981年4月。私は初めての卒業生を送り出し、3年目の生活に入ろうとしていました。小海先生がお辞めになり(どうして辞められたのかもよく理解していないで、自分の事で精いっぱいの若い職員でした)新しい園長先生が来るときかされていました。日直か何かで玄関の外にいると、荷物を抱えて外階段を登っていく髪の黒い石橋先生がいました。「おはようございます」とあいさつするのがやっとでしたが、「あれが新しい園長先生か」と思った事を覚えています。
それから42年間、本当にいろいろなことがありました。今から思えば、きちんとした覚悟もないまま結婚し大波小波に襲われました。石橋先生は「君たちは越谷にきて初めての結婚式だった。レントだった」といいます。でもその都度祈っていただき助けていただきました。子育ても私の両親を始めたくさんの方に支えていただき、可愛がられて、子どもたちは無事に成長できました。保育者として働かせていただき、たくさんの子どもたちご家族の方々と出会いました。一人ひとりの子どもたちが泣いたり笑ったり考えたりしながら自分の道を見つけて成長していく姿に、共にいさせていただいて、喜んだり考えたりたくさんの事を学ばせていただきました。共に成長し合う仲間も与えられました。何と幸せな時をいただいていたことでしょう。
今まで過ごしてきたすべての事を神さまが備えて整えて導いて下さった事を思います。石橋先生たちがいらっしゃらない事の不安はぬぐえませんが、人には整え切れない先の先まで神さまがご用意下さりお守り下さることを信じて、自分にできる事を一生懸命させていただこうと思います。
「御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」
(ローマの信徒への手紙8章28節) |
(さとう ゆうこ)
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越谷教会月報みつばさ2023年3月号(最終号)特集
「神の恵みに生かされる③」より
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