今月の特集題
  
-神の業を見る-

教会に仕える




神様が喜んでくださるでしょ!
清水 広幸
 聖学院高校2年夏の土曜日午後、通っていた浅草教会に用事があって訪問した。閉まっていると思った礼拝堂は開いていた。薄暗い礼拝堂に人影は無く園庭を覗くとご婦人が一人麦わら帽子を被って草むしりをしていた。教会は日曜日しか活動していないと思い込んでいた私は立ち尽くしていた。するとその方は声を掛けて下さり「教会が綺麗になったら神様が喜んでくださるでしょ!」と言って作業を続けた。人の目を気にするのではなく神様に仕えるその姿は衝撃的だった。
 思えば初めて教会の門をくぐったのは、高校1年の10月だった。浅草教会に聖書レポートを書きに行くためだったが少し嫌だった。それでも聖書科の林田秀彦先生が「教会は楽しいところだから是非来るように!」と、あの満面の笑みで週1回授業で言われるので行った。皆さんの祈る姿や賛美の歌声に圧倒された。私は高校時代に色々な試練があり神の導きで高校3年クリスマスに受洗させて頂いた。神様と出会い信仰に導かれたことは最大の恵みであると思っている。それから幸いにも教会から離れること無く生活の基盤となった。
 浅草教会では幾つもの訓練を受けた。礼拝奉仕や青年会、礼拝堂建設委員、東支区中高生連合キャンプでは通算16年間、野尻湖中高生キャンプ運営をお手伝いさせて頂き、洗礼決意者が多数与えられ、今では各教会のリーダーやキリスト教学校教師となっている。
 1998年に長男が越谷幼稚園入園を機に転会させて頂き、役員会、クリスマス実行委員(キャンドルサーヴィス実行委員)等々のご奉仕をさせて頂いている。私には教会奉仕のどれもが職場である聖学院中高と密接に繋がっていると感じる。キリスト教学校で大切なのはキリスト者が神様のことを伝えていくことだ。その原点は越谷教会での礼拝と奉仕だ。奉仕を担わせていただく分だけ、実は準備に沢山の時間と祈りが必要だ。どれも大切な業で大変だけれど、私のような小さく不器用な者が神様によって生かされ、教会の群れに加えて頂いたのは本当に不思議だ。その恵みを神様にお返ししていきたい。年齢的に信仰の先達のバトンを引き継ぐ年代になった。その重さに緊張するが一つ一つの奉仕の業を通して「神様がお喜びになるでしょ!」と忠実に教会に仕える者でありたい。
 「あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものなのです。」(コリントの信徒への手紙一 3章23三節)
(しみず ひろゆき)


賜物を生かして
荻田香世子
 「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。」(ペトロの手紙一 4章10節)
 教会は色々な賜物を授かっておられる方によって支えられていると思います。各々が各持ち場においてその業を発揮し共に仕え合っていると思います。そして神様は、この小さき私にもちゃんとお仕事を分けて下さっているはず・・・。そう思いながら何年になるかしら、クリスマスの前には必ずやってくる待降節・アドヴェント・・・そうアドヴェントカレンダーの作業です。
 ハロウィンが過ぎると街中はクリスマス一色になりますが、イエス様のことをお祝いしようと心から願っている人の少ないこと。そんな人たちにクリスマスの本当の意味を知って欲しくて始めたことでした。インターネット委員会の皆様に協力して頂き、特に故中井兄には沢山の資料や写真を分けて頂きました。
 越谷教会のアドヴェントカレンダーは、けっこう人気で心待ちにして下さる方もいらっしゃいます。最近はメールやネットのお蔭で全国から「素晴らしいアドヴェントカレンダーは、まさに喜びです。しかも『静かな・喜びの前触れ』を若い人たちにも知らせてくれるのが貴重です。」なんて嬉しいメールが届いたりします。遠く離れていても繋がれる時を持つことができ、「信仰を共にしている」と心が躍ります。キリスト者でいて良かったと思う時でもあります。
 アドヴェントカレンダーは越谷教会のホームページから見ることが出来ますが、他のページも充実しています。委員会のメンバーが夫々のパートを受け持ち、話し合いながら、様々な情報をアップしています。毎週の礼拝の動画・録音、礼拝予告、新来者へのページ、教会暦などなど他には類を見ない内容ですので一度ご覧下さるようお願いします。
 主はこの私を救い、主の体なる教会の一つの肢体として召し、用いようとしておられると信じ、「神様、私はあなたから頂いた恵みの賜物を十分に用いているのでしょうか」と、問いつつアドヴェントの日々を過ごしていきたいと思います。
(おぎた かよこ)

越谷教会月報みつばさ2022年11月号特集
「教会に仕える」より



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