今月の特集題
  主は生きておられる

この確信の中で





目覚めよ
田中 克夫
 この度、みつばさに記載の機会を得ましたことを感謝します。信徒に決心した動機は、平成26年10月26日、日経ホールで合唱祭参加での演目ロシア民謡を終えて、ロビーでロシア正教を談話中、実は教会を捜していると話したところ、仲間の一人がその話を聞き、同年11月1日OB会練習後に資料を頂いた。同年11月3日妻が急性心筋梗塞で永眠した。仏式葬儀を終え仲間を通して同年11月18日越谷教会へ導かれた。奇跡を主が起こしたのだ。あヽ何という事か、主は生きておられる、永遠の不滅です。私を見捨てずお救い下さいました。
 亡き母が絶叫して迷える吾が息子を、敬虔な信徒への道を歩めるよう主に懇願してくれたのだろうか。子を思う母の愛に熟涙感激した。平成27年5月ペンテコステに信仰告白す。「壮年会」「聖歌隊」に参加し、多くの方と交われての今のこの位置に びっくりポン である。
 私の道程を綴る。母に宿された時、信仰の種を蒔かれたが、発芽にかなりの永劫を費やし成長不良であり、やっと芽が出ての遅咲きであった。遡ると終戦2ヶ月前、前父の田舎函館から汽車で2時間今金町種川村へ疎開した。終戦後生活が落ち着き、「私弟妹」3人連れられて神の丘に設立した利別教会へ行き、イエス様と面会した。
 吾が家でも家庭集会を持ち私は座視しているだけであった。旭川から派遣されたのは相良牧師で、跡継ぎは娘さんで、3年前75歳で退職しました。中二のとき幼児洗礼し、函館中学へ転入し、聖書を持たされ森教会へ必ず教会に行くように母から命令された。
 母は40歳頃から数多くの病に侵され、試練と死線を超克出来ず46歳で召された。それから私は、聖書と教会から遠ざかっていた。
 越谷教会の初礼拝から今日迄、書を読み耽った。宗教の起源「祖先崇敬」「アーテム」「アニミズム」「シャーマン」「多神教」「一神教」、世界の「神話」「天国と地獄」「宗教戦争」「十字軍大敗」「魔女狩り」「ルターの免罪符事件」「マルクス」「フロイト」「ニーチェ」等の「宗教不要論」、そして今話題の内村鑑三の人と思想、仏教開祖の「釈迦」「空海」「親鸞」「日蓮」の伝記を読み、馴染んでいる菩薩の悟りを開いた釈迦の「法華経」の衆生斉渡の法話60巻を262文字にまとめた羅漢の僧の「般若心経」の神髄、「四苦八苦」「八正道」を知った。最後に創世記の試みの数多に一挙に迷い煩悶した。
 しかし去る2月14日の教会セミナーで信仰の心構えを駒込姉から拝聴し、私の心は感激熟涙す。目覚めた!!私の魂に標榜を刻み掲げた。駒込様の心をイデオロギーとして網羅しようと思う。虚栄心と我意が強く、性急と短慮的で欠如に乏しく忸怩している罪深き私。今から主のお恵み、救いを賜り、越谷教会の信徒の皆様方から啓発の福音を頂き、そして群青の如く鮮やかに変心し、沃野の如く肥えた土壌に育み、探究心と夢の火は燃え続け医食同源を厳守し、学は召す迄。綴りはここで帰結す。    
(たなか かつお)


麦踏み
谷口 京子
 去年の秋に、栃木県の渡良瀬川の土手を、夫と二人でサイクリングした時、黄金の実をむすび、天を見上げている麦畑に出合いました。昨日、同じところをサイクリングしていたら、あの麦畑が畑一面、若い目を出し緑色になっていました。一台の耕運機が、麦踏みをしていました。若い内に沢山麦踏みをすることで、台風が来ても倒れない確りした麦に育ち、黄金の実を結びます。
 天の父の御計画があって、4人の息子が育つ時に、幸を祈っても、試練が与えられる、そんな時は、「神様、私に何を教えようとしているのでしょうか」と尋ねました。
 「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むこと、希望は私たちを欺くことがありません。私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」
御計画があって万事を益として下さる神様に、今日も守られている確信をいただき感謝しています。
 子供たちが自立した後、主に導かれ、主に感謝を捧げるボランティア「日曜晩餐会、親子キャンプ、パパだけキャンプ」を夫がしているので、その手伝いをしています。「わたしの兄弟である最も小さい者の一人にしたのは、私にしてくれたのである」と主は語って下さいます。
 キリストは姿を変えて近くに来てくださいます。
 日々の生活の中で、「便利、快適、快楽、安全、安心」を当たり前に過ごしている時に、神様を見失ってしまいます。
 大自然の厳しさの中で、「不便、不自由」な体験をする時に、神様から智恵をいただき愛を深く感じることが出来ます。
 「空の鳥を見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなた方の父は、鳥を養って下さる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。」
 「涙と共に種を蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる。」と神様の愛の声が心に響いてきます。
 「触れなさい。あなたが触れているのは、病の中にいる『キリスト』そのものです。」
 マザーテレサの言葉に導かれて、私は老人ホームや病院で、セラピューテックケアの施術をさせていただいています。
 私の手が、病の中にいらっしゃる「キリスト」に触れる時、神様の平安と癒しが豊かにそそがれ、涙を流して下さる「キリスト」に出合うことが出来ます。
触れることで、私自身も神様の平安と癒しをいただいていますことを心から感謝しております。
 神様、私を平和の道具としてお使いください。      
(たにぐち きょうこ)


越谷教会月報みつばさ2016年3月号特集
「この確信の中で」より



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