今月の特集題 主をほめたたえる
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一柳 茂樹 |
![]() 聖書の裏表紙に「96年12月22日、石橋秀雄牧師より受洗」と書き記している。なんで受洗したんだろう。97年1月には腎臓がんの骨転移が判明、ガンセンターの医師から「余命6カ月」と告げられ、疼痛との闘いが始まる。かみさんと二人三脚で蟷螂(とうろう)の斧を振り上げての抵抗、少なくともかみさんはわが神に祈っていたようだが、私は半分自棄、半分怯えていた。受洗はしていたが、主をほめたたえるなどトンでもない心境であったと記憶している。 三位一体の神を信じようが信じまいが、受洗していようがいまいが、病は・ガンは・死は等しく万人に下賜される。「神様、このメニューは注文していませんよ」と拒否しようが、聞き入れては下さらない。 クリスチャンとは?主をほめたたえる?とは、どういうことなのか(オイオイ、あんた、洗礼を受けて18年も経つのに、まだそんな寝言を言っているのかい、不熟者メが、と云われそう)。 キリスト者の一つの指針として、わが主に正面を向いて生活しているのか、それとも背中を見せているのか、軸をどこに置いているのか、と自問することがあろう。主と向き合って生活していると云っても、障子一枚ほどの遮蔽物があれば信仰心は陰ってしまうように思われる。仮に熱い信仰心があったとしても、その熱さを10年、20年とキープすることができるのか。 私の場合、教会の日曜礼拝でも然り。熱くもなく・冷たくもなく惰性で、義務感で足を運び牧師の説教を右から左へと料理レシピの解説のように聞き流してしまう。 ![]() 役立たずで、なんのいさおしもなく「一日回峰」さえできない。心模様はいつも「熱く・冷たく・ぬるい」が、主はその翼にかくまい、大岩になって下さる。主を賛美する兵士であり続けたい。 |
(いちやなぎ しげき) |
![]() ― 憧れのデンマークへ― |
清水 泉 |
![]() 人口は約550万人(北海道と同じ位)国土の面積は四・三万平方キロメートル(九州とほぼ同じ)、海に囲まれたデンマークは日本と同じような環境ですが、山はなく平地で、なかでもロラン島はパンケーキの島と呼ばれています。平坦なため風が強く、陸上や洋上合わせ約500基もの風車が建っており、エネルギーの大半を賄っています。 私たちは「水素コミュニティ」の実証実験や「藻の培養栽培」、「廃棄物コジェネ施設」「ビジュアル気候センター」をみることができました。藻の研究をしているオンセヴィ気候パークの対岸には原発予定地であった場所があり、現在は風車が風を受けて回っています。オイルショック以降、デンマークでも原発建設計画が持ち上がり、原子力情報組織というNGOの設立とともに政府と国民が時間をかけて原子力発電を学びつつ話し合いが持たれ、結果として、事故のリスクなどを考え原発に依存しないエネルギー政策が望ましいとの結論に達した歴史があります。賛否両論を話し合い自分たちの国のことは自分たちで決める。民主主義の神髄を見た感じでした。 また「水素」の実証実験ではインフラを作るために集落へモニターをおねがいしたところ30世帯が協力してくれました。そのなかで80歳を超える老夫婦はこの募集に対して「この実験が実用化になるのを見届けられないけど次世代のために協力したい」と申し出てくれたそうです。未来に何を託すのか教えられました。 ![]() どの国にも栄枯盛衰はありますがデンマークのロラン島では「自然との共存」が未来をつなぐ鍵としています。人も自然も神様が作ったもので私たち人間そのものが自然のなかに生き、自然からほんの少し借りて生きている。だから自然に帰るように循環させなければならない。 よい学びの機会が与えられました。神様感謝します。 写真 風車と森の幼稚園 清水 泉姉提供 |
(しみず いずみ) |
越谷教会月報みつばさ2015年2月号特集「主をほめたたえる」より |
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