今月の特集題  教会全体修養会




共に座っている
碧木 浩二
 今年の修養会は真岡にある温泉施設で行われました。天気にも恵まれ、緑に囲まれたすてきな宿泊所でした。始めから終わりまでのT長老の熱意奮闘に感謝し支えたスタッフに感謝します。それにもまして兄弟姉妹と「共に座っている」ことができました事が、大いなる恵みになりました。宿泊所に到着した時には、石橋牧師がすでに待ちかまえていました。それだけで、皆さんがとても驚いていました。讃美歌を歌い、石橋先生の石巻での経験の話を聞き、初めて詩編133を勉強しました。その時から「共に座っている」テーマが始まりました。
 「共に座っている」ことは当たり前に考える時もありますが、日々、自分の置かれている環境や状況が変わり、改めて「共に座っている」事の大切さを実感しました。石橋牧師のスライドと話が終わると、4、5人のグループに分かれ、話し合いがもたれました。私のグループでは福島原発の問題についての話し合いをしました。共に礼拝を守り、個人的にもお会いする事はありますが、一緒に話し合う機会の少ない兄弟姉妹と話し合うことができ、「共に座っている」恵みを感じました。
 「共に座っている」ことは、様々な形となりました。皆さんと大変大きく広々とした豪華なお風呂に入ってから、夕食を一緒に食べ(私は目の前に座った、一人の小さな小さな男の子の大人顔まけの迫力のある食べっぷりに感動しながらいただきました…)、ビンゴゲームとチーム対抗の石橋牧師も知らない石橋秀雄ゲームでかなり盛り上がり、共に楽しみました。「共に座っている」のテーマを通して、共にいる喜びに満ち足りました。しかし、いつも座っている形ではなかったのです。次の朝の早朝礼拝では緑の多い大きな木がたくさんある広い公園の中で、立ちながら棚橋牧師の説教を聞きました。座る姿勢でなくても同様な恵みと喜びを感じられました。
 朝食を食べ、最後の集まりがありました。そこでも、石橋牧師は話の中で「共に座っている」というテーマを強調しました。話の中で「共に座っている」事についての歴史の説明もあり、「共に座っている」大切さに感銘しました。私の家の夕食は、娘を中心に一家全員で感謝の祈りをもって早めの時間に始まります。共に座る食事の大切さのためにも私は、朝6時前の電車に乗って仕事に行き夕食に間に合うように帰宅します。こんなに小さな単位の集まりでも、「共に座っている」ことは大きな祝福があることも思い、生活の真ん中に入って下さるイエス様の恵みを感じて、感謝しました。
 「共に座っている」ことは皆様敬虔な信者としてなんという恵み、なんという喜びになるということをこの修養会を通して改めて確かめることが出来ました。
(あおき こうじ)


神の家族
菊地 孝枝
 8月3日から4日、真岡市の井頭温泉チャットパレスを会場に教会全体修養会が行われた。参加者は大人18、小学生1、幼児2の総勢21名だった。当日朝打ち合わせと祈りをもって4台の車に分乗し出発した。石橋先生は、教会員のご夫君に手術の予定があり、開会礼拝の1時を集合時間として別行動にて向かわれた。
 途中、一箇所の見学は取り止めたものの、大盛りの昼食に時間がかかってしまったせいか、宿に着いたのは1時寸前だった。先に来られていた石橋先生に迎えられて、かつてないハプニング!?しばし沸き立ったがすぐに開会礼拝が始まった。
 石橋先生による主題講演は「行け。わたしがあなたを遣わす」。昨年の大震災直後に先生が現地で撮られた写真のスライドを見ながら、特に詩編124編の御言葉を中心にお話しされた。「今まで神が味方ゆえに助けられてきた。しかし、今この状態の中で、それでもあなたは神を信じますか?と問われる。繰り返される戦争や災害の苦しみの中で神に出会い信仰告白へと導かれる、この詩編の御言葉を掲げながら教団の課題としていきたい」と。これまで礼拝等でお話しされた事と重なる所もあり、一連の流れとしてお話しされたのでよく伝わってきた。その後3分団で話し合った。
 自由時間、夕食の後はお楽しみ会だった。初めての参加でワクワクしていると「ビンゴゲーム」「石橋先生も知らない石橋秀雄ゲーム」が始まった。『全国に石橋秀雄という名前は何人いるでしょうか?』等々の問題に、大人達が4グループに分かれて答える真ん中で、幼子達が走りまわり微笑ましい仕種をいっぱい見せてくれた。リラックスした大人達も一体となって自然と笑みがこぼれ、まさに神の家族を実感する至福の時だった。
 2日目の早天礼拝は近くの公園で棚橋先生によりヨブ記22章を通して伝道について学んだ。帰り支度を済ませての全体会では、これからも大震災の事を忘れずに祈り続けていきたい等々、多様な感想が寄せられた。閉会礼拝は、前日の夕食後越谷に戻られていた石橋先生の到着を待って、チェックアウト前10分間で行われた。
 今回は、ビンゴの数字を読みあげてくれたTくん、走りまわって皆を楽しませてくれた弟のKくん、食前の祈りでご飯を食べられない人の事も祈ってくれたRちゃんなど、幼子達の愛くるしい空気が交わりの中心にあり、求道者や初参加の方々もおられて、バラエティーに富んだ楽しく豊かな学びと交わりだった。
 個人的には、それまでの賑やかさとは打って変わり、10数名が思い思いに絵付に集中した静けさの中で、蝉しぐれだけが聞こえていた2日目の絵付体験が今も心地よく残っている。
(きくち たかえ)
越谷教会月報みつばさ2012年9月号特集「教会全体修養会」より


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特 集