豊川 昭夫

 母は、大正・昭和・平成・令和と4つの時代を生き抜き、特に戦中戦後の苦しい時代も経験し101歳で天に召されました。
 大変な苦労の後、1962年に西新井教会で受洗し、1986年に越谷教会へ転会しました。晩年は耳も悪くて、礼拝には遠のいていましたが、若い時は婦人会でも活躍していました。
 母は、子ども達に信仰を残したいと思っていました。お金や財産は、いずれ無くなってしまう、しかし信仰は無くならないからです。キリスト教を嫌っていた私も、母の信仰によって救われました。そして父も救われました。
 母は忍耐強い人でした。愚痴は一切言わず、最後は周りの人全員に感謝を述べて、自宅で家族に見守られながら平安な内に亡くなりました。私にとっては偉大な信仰の先輩でもありました。その後を継承していけたらと切に願っています。   

(とよかわ あきお)

越谷教会月報「みつばさ」2022年12月号より

      



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