第4回 教会セミナー報告 (2/14)

インタヴュー・報告 豊川 昭夫

 第一部 信仰の先輩に聞く

  今年は、3月で91歳になる駒込綾子姉にお話を伺った。戦前に樺太で生まれ19歳で結婚をされ、戦後樺太から北海道へ引き揚げたが、住む家がなくて家を探す体験は本当に大変だったと話された。その後、現在の八潮市に来られ、クリスチャンであった妹さんに越谷教会を紹介され、1977年に受洗された。
 聖書を読むと自分がどのような人間かが分かる為、現在でも毎晩聖書を読んでいる。また神様から預かった命だから、しっかり生きて神様にお返ししたいという言葉が印象的だった。毎週、八潮市からバスと電車とまたバスと乗り継いで礼拝に出席する姉妹の信仰の後に続くものとなりたい。


 第二部 講演会

 今回は、石橋牧師より「日本基督教団の過去、現在、未来」の演題でお話をして頂いた。東神大時代の大学紛争、関東教区の宣教部委員長だった時の差別問題、教団議長になって起きた東日本大震災の対応等、石橋牧師の体験を通してその時の日本基督教団の問題を聞くことが出来た。
 伝道するという当たり前の事が言えない大学紛争の時代から、現在の「伝道に熱くなる教団、伝道に燃える教団」への変化の道程がいかに大変だったかが分かった。しかし、6年間の教団議長は「大変だったが楽しかった!」と話され、2030年問題(2030年までに現在の四分の一の教団の教会が無くなる)も絶対乗り越えられると話された。
 礼拝に出て、生き生きとして帰って行くことが伝道の証しであると話を結ばれた。 

        (とよかわ あきお)

越谷教会月報「みつばさ」2016年3月号より