特別伝道礼拝報告


一柳 民恵

 6月28日、第一礼拝と主礼拝の2回、福島の磐城教会から上竹裕子牧師と愛犬をお迎えして特別伝道礼拝がもたれました。
 イザヤ書40章1〜11節をテキストに「呼びかけよだって?」という説教題で私達に揺さぶりをかけてきました。
 エルサレムから異教の地バビロニアに捕囚の民として連れて来られ何十年、人生ズタズタになって今や霊的麻痺に陥ってしまい、すっかりこの地にライフスタイルも築きました。
そんな時、新しい時の到来が告げられた。
荒地に広い道を通せ・・・。
「呼びかけよ」との声にイザヤは素直に聞けないで「何と言えばいいんですか?」。
 上竹牧師は東日本大震災の三か月後に赴任先となっていた磐城教会(原発から43・5キロ)へ着任。
悲嘆の中にある人達に、ふるさとの誇りを失っているこの状態の中で、何を根拠に慰めることができるのか・・・。
 「肉なる者は皆、草に等しい・・・。主の風が吹きつけたのだ・・・。草は枯れ、花はしぼむが、わたしたちの神の言葉はとこしえに立つ。」(イザヤ書40章6〜8節)
最も希望の無いところをご存知のお方がその御腕に抱いて慰めてくださるのだと、この慰めを知って、私たちも教会に来られるお一人おひとりを招くことができますように。

      (いちやなぎ たみえ)


越谷教会月報「みつばさ」2015年7月号より