はじめの一歩

倉田 彩子

  2015年度の歩みがスタートして二週間が過ぎました。
 入園した子ども達は少しずつ新しい生活に慣れ、動き出しています。何をすればいいのか分からず泣いて立ち止まり、かと思えば訳が分からずメチャクチャだった数日、それはそれは大変で保育者は汗だくになり、なんとか一日が終わるのでした。
 でもそんな中にあっても子ども達は凄いです。自分の靴箱を覚え、ロッカーを覚え、どこで楽しい遊びが出来るのかを見つけ出していくのです。背中にちょうちょの羽を着け、落ちた花びらをビニールいっぱいに拾い集め、たっぷりの水を入れて色水?作り・・・。
 そうやって出会った小さな事を喜んでニッと笑うのです。可愛くてなりません。
 一日の終わりに集まって手を合わせ、「明日もみんな元気に幼稚園に来られますように」と祈る時、この人達とまた一年たくさんたくさん祈っていこうと心から思わされています。

       (くらた あやこ) 

越谷教会月報「みつばさ」2015年5月号より