たっちゃんと共に

山中 律子

 腹話術を始めて、かれこれ三十年になりました。今、自由な時間が沢山あり腹話術を習って本当に良かったなあと改めて感謝しています。
 人形たっちゃんと二人で小学校やケア施設、自治会でする新年会や敬老会、ふれあいサロンや子供会と招かれて、拙い芸ですが笑いのボランティアをさせていただいています。人形たっちゃんの幼いまんまるい顔と目が何とも可愛い人形に助けられ腹話術をさせていただいております。
 体を波うたせてアハハハ、指をさしてアハハハハ。子供達の大きな笑いに、私は本当に嬉しさ百倍、楽しさ百倍「また来てね」「たっちゃーん」「たっちゃん面白い」と声を掛けられて、本当に腹話術をやっていてよかったと嬉しく思います。
 「えーっ、お人形どうしてしゃべるの」「腹話術?」「そんなお人形欲しい」と子供たちは興味津々です。腹話術はまだまだやり手の数少ない業だからかもしれませんが、私の拙い芸が受け入れられ、喜ばれて感謝です。
 腹話術との出会いは、子供が越谷幼稚園に通っていた頃、春風イチロー師匠が幼稚園で見せて下さったのが始まりで、すごいと一辺でとりこになり、すぐその場で何処へ行ったら習えますか、とお聞きしました。川崎の新丸子にいらっしゃいといわれ、その時はそんなに遠くへ習いに行くことはできないと諦めたのですが、小海牧師から石橋牧師に変わり、石橋先生が腹話術をなさると聞いてビックリ、そして実際に越谷教会で講習会をされ、練習会が行われていました。もう嬉しくて、すぐ人形を買っていただき、仲間に入れていただきました。越谷教会の5、6名の方々が一緒に人形を抱き、他教会から来られる方々と一緒に練習し、春風イチロー師匠主宰のロゴス腹話術研究会にも入れていただき、全国から集まってくる人たちと全国大会にも参加させていただきました。
 様々の方たちの芸を見せていただき、本当に大きな財産を楽しみながらいただくことが出来ました。腹話術サイコー、楽しんでいます。   

 (やまなか りつこ)


越谷教会月報みつばさ2013年1月号「私・・・に夢中です」より