私、「塩麹」にはまっています

 橋爪 協子

 「100歳までボケない」朝一番の簡単スープ(著 順天堂大学院教授 白澤卓二)の表題に魅せられ、買い求めた。
 以前から、スープに凝っていた私は、納得した。冷蔵庫の残り物をコンソメスープに入れてただ煮るだけ。ほっておいて何もしなくていい。ミルク味?塩味?ケチャップ味・カレー味?味噌味?今日はどれにしようか。ごま油をちょっと注ぐとまた一味違う。
 なんとその白澤氏が、今度は、「塩麹」の勧めをするではないか。既に世間でも騒がしかった頃。で、私も早速挑戦。自家製塩麹のオンパレード、毎年、ドックでコレステロールを指摘され、それなりに日々努力はしているもののあまり変化なし。鶏の胸肉がいいと聞くが、堅くて好きになれない。それがなんと塩麹につけて、蒸し野菜と一緒に使うと、「えっ!」と言うくらい柔らかくなる。おまけに、胸肉は、比較的安価。以来、空き瓶には、順を追ってお手製塩麹が並ぶようになった。麹200g水250〜260CC、塩60gを容器に入れ、毎日かき回して、約10日間たったら使用可能。
 何につけても大丈夫。肉につけておけば、一緒に蒸した野菜もその塩味で十分。野菜いためにもちょこちょこと。どれくらい入れたらいいの?と聞かれるのは辛い。食しながら、ご自分でお極め遊ばせ。
 お店には、多様な塩麹(にんにく味、味噌味などなど)が並んでいるが、今のところは、シンプルなこの一種。
 習い事でこれをテーマに作文を作ったら、学習仲間が、「味が知りたい」と言うので、出かける前に、にんじんと玉ねぎと胸肉を包んで焼いたものを新橋まで運んで、学習前に、試食してもらったことがある。
 異口同音に「おいしいね」我が意を得たり。麹は、デドックス効果もあると言う。 日本古来の味でもある。
 その内、塩をベースに他の味も作ってみようと野心広がるなり。
      

  (はしづめ きょうこ)

越谷教会月報みつばさ2012年9月号「私・・・に夢中です」より