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12月24日(水)



 



その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」
(ルカによる福音書2章8節〜12節)
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羊飼いたちは、他の誰よりも早くに、救い主の誕生を知りました。当時の羊飼いは、様々な事情から、ユダヤ人の社会から排除された人々であったと言われています。
例えば、彼らは動物の血液に触れたり、動物の遺体に触れたりすることがあるため、汚れた人々であると言われていました。あるいは、彼らは、毎日暇なく羊の世話をしなければならず、決められた場所で礼拝をすることが出来ないため、それ故に、罪人であるとも呼ばれていました。




羊飼い
 

一説によると、羊の世話をするのは、その家で、最も小さな子どもの役割だと言われていました。もし、この説が正しいとするならば、その子は、家にも居場所がなかったのだと想像することができます。あるいは、他の説では、当時の羊飼いたちは、神殿で捧げるための羊の世話をしていたとも言われます。つまり、神様のために捧げる羊のために、彼らは、穢れを纏う厳しい境遇を受け入れなければいけなかったとも考えられるわけです。
これらの説が、正しいか否かは、分かりませんが、この時代において、非常に軽んじられていた存在であること、更に、神様との関係が破れてしまったところにいた存在であったことは確かであると言えるかもしれません。

 


羊飼い



 

そんな彼らのもとに天使が遣わされました。そして天使は言うのです。「あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである」(ルカ2章11節)と。救い主の誕生は、彼らのための誕生なのです。神からも人からも離れたところに生きる人を、神様は諦めていないのです。彼らをキリストのもとへと招き、そして、キリストを通して、神の御許へと連れ帰ってくださることを、その御心に留めてくださったのです。
今の時代は、崩壊していく時代であると聞いたことがあります。神様との関係が崩壊し、人間関係が崩壊する時代ということでしょうか。いずれにせよ、この時代が、神から人が離れ、人から人が離れていく時代であるというのは、どこか妙に納得できてしまうのです。そして、それで良いのだ!と、そんなもんなのだ!と無理に安心しているのが、現代人の姿なのかもしれません。




でも、それは寂しくないですか?それで良いのでしょうか?それがあなたの本音でしょうか?本当は、一人でいるのが寂しくはないですか?寂しいからこそ、SNSに頼っていない?神様は、そんなあなたの人生を諦めません。そんなあなたの内にも、キリストの誕生を、あなたのための救い主の誕生を宣言してくださるのです!  (越谷教会牧師 須賀 工)